毎日新聞 2015年05月19日 地方版
長崎の爆心地から12キロ以内で原爆に遭った被爆体験者388人が、国と県、長崎市に被爆者健康手帳の交付を求めた第1陣訴訟控訴審の口頭弁論が18日、福岡高裁(永松健幹裁判長)であった。原告側は、長崎地裁で4月にあった第2陣訴訟の証人尋問で、県保険医協会会長の本田孝也医師が「原告らは原爆放射線で健康被害を受けた可能性がある」などと証言した調書を提出した。
原告側は、控訴審でも本田医師の証人尋問をするよう求めており、高裁は同調書の内容を検討したうえで判断する。
【樋口岳大】
〔長崎版〕